おすすめ 小説 転移したら山の中だった 。反動で強さよりも快適さを選びました。

転移したら山の中だった 。 反動で強さよりも 快適さを選びました 。 | 作者: じゃがバター

読後感想

転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。

はいこれ、読んでね

と、タブレットを渡されて読んだのが、 普段からよく見ていた カクヨムに 載っているこれ。

最初はタイトルに違和感があって、 なかなか読み進められなかったんだよね。 何の反動だよって思っちゃって。

けれど 読み始めてすぐに 主人公の切羽詰まった状況に 引き込まれていった。

見知らぬ土地に、いくらかの食料や道具はあれど 放り出されて独り……。

川もあり海も近く、山か丘のような場所。

人気はなく、 文明の痕跡すら見当たらない そんな場所に、 いきなり放り出されたらそりゃ 思考停止もしたくなる。

それでも主人公は生きる。 水源を探し水を確保、 川と海で魚を捕る。ついでに蟹なんかも捕れる。 道すがらに食用になるだろう草花を見つけ、 きのこはどうしたらいいか迷う。

なかなかサバイバル術にたけておいでのようで……、俺だったら 速攻できのこあたりで食あたり起こして ぴくぴくしている かもしれないなと思った。

やがて日数が過ぎていき、 山の上の方に雪が積もり始める。 それまでの間に 住居を整えているあたり さすが。 床暖房だね、一酸化炭素中毒には気を付けて欲しい。

そうこうするうちに 突然、 転機が訪れた!

「きゃー! ごめんなさい!」

突然バレーボールくらいの光の玉が現れ甲高い声を上げる。

いきなりの非現実的現象に固まる俺。

第2話 転移した先は

甲高い声を上げて 現れたのは、 バレーボールくらいの光の玉 だった。続く言葉に 主人公も俺も はっとなる。

「ごめんなさい、ごめんなさい! 巻き込んでるの気付かなくて!」

第2話 転移した先は

……いわゆる 巻き込まれ召喚とかの類なんだろうか? にしても放置する時間が長すぎやしないか?

で話を聞いていると、 どうやらこの光のたまっころが 神様らしい。志村けんさんのボケた神様の方がよほど世の為になりそうだ。

そうして光の玉が大騒ぎしていると、 今度は他の面々が現れた。どいつもこいつも強い力を持った、神と呼ばれる存在らしい。

そんな神々の話からひとつ、重要な話を知ることにある。姉がこっちの世界に呼ばれて来ている!?それも勇者として!!?

そしてやはり姉たちが勇者決定。絶対近寄らない!

「全力回避したい。あれは明るいし社交的だけど人に罪悪感を植え付けて要求を通そうとするタイプなんだ」

第2話 転移した先は

で、その時その場に来た神様たち全員から 加護をもらって、ついでにそのうちの一人で 犬になっていた リシュ様という神様も引き受けて、 領地持ちの騎士として 勇者のいない国の 辺境に 土地と家をもらうわけだ。

ここからはじまっていく スローライフ。 はじまりはなんだか 危なっかしかったけど、チートいっぱいで 楽になりそうだね。

しかしリシュ様、いいのかな?

犬の姿をしているのだけど、おそらくは主人公の傍にいることで 元の姿に戻る可能性も高い。そういう世界らしいので。

とまあ、 こんな感じの はじまり方だった。 かなり面白いと思ったので 後で家に帰ってから 読もうかと思う。

そんな話をすると、 ここに引っ張ってきた 黒ずくめの女性が 俺の手にしていたパッドを操作して SNS にリンク先投稿をしてくれた。 @マークでアカウント名ついてるので 後で俺の方でも わかるはず。

なのだけど、なんで アカ知ってんの?

「普段 よくWEB小説を お読みになられている方向けのサービスですので、お気になさらず」

いやいや、それってアカから身バレしてるってこと?俺?!

そうしたすったもんだも少しあって、 帰りは 駅まで 送ってくれた。 来たときは 手を引かれて歩いてきたから そんなに離れていない感覚だったけど、 車だと遠いんだな……?

以上で この物語の 読後感想文は おしまいである。 駅まで送られた後は 駅前で パッドを返すことになるらしい。 そこまでの間で 足りない文字数を埋めてくれと言われた。 ノルマがあるそうだ。

「社長は 愛らしい 茶とらの猫様なのですが、 専務を務めている トトさんという方が 非情な方で。 いつも社長を 両腕に抱え 厳しいオーダーばかり出してこられるのです」

そう言って笑った 黒づくめの女性は けれど 嬉しそうに笑っていた。

異世界 スローライフ

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