ここは俺に任せて先に行け と言ってから 10年がたったら伝説になっていた。| 作者: えぞぎんぎつね
あとがき
おすすめ 小説 の紹介文に あとがきが必要なんだと。何を書けばいいのかをスレンダーな担当の女性に尋ねてみたところ「何でもいいので、読み終えた後の感想でもネタバレなしで書いておいてください」と、少しだけ呆れたような目つきで言われた。
まあいいさ、そんなこと些細なことだ。
この作品は読み始めるといきなりクライマックスからとなっている。一番盛り上がって一番熱くなる展開のどどどーん!っと最高のところだ。
迫る軍勢、帰郷を急ぐパーティ。魔神王の軍勢は 今にも 次元の壁から こちらへと迫り来ようとしている。 万難を排し 最強と呼ばれた魔人王を 次元の狭間へと 追い返したばかりなのに、もうこんなにも近くまで戻りつつあるのか!?
そうして 張り詰めた空気の中で パーティ 随一の 魔導士 がこう叫んだ
「ここは俺に任せて先に行け!」
その言葉に すかさず勇者が返す
「何を言うか、お前だけを残していけるか!」
ふっと笑みを浮かべながら 魔導士は応えた
「俺の継戦能力を知らないわけではあるまい?」
実に良い、じつ~~ぅうに、よし!!
こういう熱い展開を私は求めていたのだよ。なあなあの甘え切ったべとべとやドロドロは要らんのだよ。若い者にはそれがわからんのですよ、大佐。
……こほん。
えーと、要はそこから話が始まっていって その後 魔導士の ラック君は 異次元から 来る 魔人たちと 延年と 戦い続けることに なるわけです。 その年数、実に10年。 生まれたばかりの子供が 小学校に入って そろそろ お父さん臭い とか言い出す年ごろです。
どれだけムカつこうとも子供は子供、怒るわけない。怒ったら負けだと 友人から言われ、 以降は一度も 怒ることはしていません。 即無視。 相手にしないで目の前にいても 寡黙スルー。
子供と会話などなくとも 別に死んでしまうわけではないのだし、ちょっと寂しいくらい別にどうでもいいのである。わけだ。ふんっ。
でもって 物語の方ですが その後 とんでもない奴まで異次元の狭間から出てきまして、 で タイトル通りに 帰るわけです。帰郷、 しました。
魔導士の強さはほんと、驚きの要素山盛りですよね。 近接で打たれ強い なんて程度だと 攻撃してHP回復 や ダメージ受けて MP回復 なんかでいくらでも補充の手がありますからね。
ないものをないところからどうにかして出せたら、魔導士です。 実際には質量保存のなんちゃらがあって それは無理なので、 質量保存に習いながら 何とかするのが 科学なんです。
で、なんでしたっけ?
ああ、そうそう。 魔導士ラック と 愉快な仲間の冒険は こうして無事に終わりました。 10年経って家に帰ったら 英雄に祭り上げられていました、 と。
こうして、さえない男の夜はふけていったわけで……
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