おすすめ 小説 ダメスキル【自動機能】が覚醒しました

ダメスキル【自動機能】 が覚醒しました | 作者: LA軍

読後感想

「自動機能」と聞けば 今や 車の自動運転技術 や 株式の自動トレード など、世の中には 自動機能が付いた 様々なものが あふれかえっています。

洗濯機が自動化され 全自動洗濯機として売り出されたのは 今から 84年前の 1937年。 家電製品の中では他に 冷蔵庫など マイクロチップとIT技術が活用され いまではほぼ全自動と言ってもいいでしょう。

アナログ世代からしてみれば デジタル化された 様々なものは そうした全自動と変わらぬ 動きをするものがある。 スマートフォンの カメラアプリなどはその代表的なもので、 一眼レフを手に ピントや フォーカス、 絞り速度、 連写機能まで 指先ひとつでピッ。

そうしたリアルの自動化も 過ぎれば危ういものがあります。

もともとの 仕組みを知らないまま 全てを自動化に任せ 挙句に チェックする人員からも マニュアル操作を知っている人材を省き、 予算の縮小を実施するため 大幅な変革を行い続けた 大企業が、 やらかしてもみ消しきれなかった事件は 数多い。

原因は単純だ。 コスト削減のための効率化の中で、 ITソリューションを提供するはずの企業が 自社内から技術者を排除してきたから。 管理職に就く人材は 営業職が多く、 人柄や話しやすさで 部下の価値を決める人が多い。 言うことを聞かない部下は どれだけ能力が高くとも 不要だとか。

それが一般化され ほぼ自動化と言ってもいい勢いで あちこちの 大手企業から 人格に難があるが能力は抜群 の人材が 職を追いやられる。 奇しくも リーマンショック が起きた年に その数は膨大に膨れ上がる。

こうして次第に 日本の IT企業は 一流からこぼれ落ちていった。 今や国内の企業は、生産性は世界で類を見ないほどの 下位、 通信技術で 世界と渡り合っていたのは 懐かしいほど昔の話、 戦後にアメリカ人から揶揄された、海外の良いものを真似ばかりしていたイエローモンキーは、 今や 自分たちでは生産せず 海外で作られた安価な製品を 他の国に高額で売りさばく イエローモンキーへと変貌した。

とまあ、そういう話は また別の機会にということで 本作の読後感想文を書きます。

はじまりから暫くの間、 主人公の苦しい境遇に 身が摘まれる思いで読みました。 ただパーティにいた時に もっとレベル上げをしておけたらなぁ とも思いましたが リアルでも似たようなことをしているのが 人間てやつですし、 まいいかって思いました。

それで主人公の妹ちゃん、 まあ なんとも 健気で可愛いですね。 家で家事をして主人の帰りを待っている。 嫁か? と思わず突っ込みも入れてしまいましたが、 どうやら血の繋がりはないみたいです。

主人公はかつて 世にも珍しい ユニークスキル「自動機能」を授かり、一躍大勢の人から注目される存在となりました。 が、しかし……努力を怠ったわけではないのでしょうが、 知り合った仲間が 悪いわけでもないのでしょうけど、 まあ 使えません。 ポンコツ です。

自動帰還と自動移動、 ふたつまでも素晴らしいスキルが解放されているのに その価値にも気が付かず、 自分で自分の首を絞めているみたいです。

まあ、しかしそれも 物語が始まってしまえば 昔はそうだったな、 程度の 若気の至り になるんでしょうけどね。

三つ目以降の 自動機能については 皆様どうか 本編をお読みください。 とにかく軽妙で軽快、 読みストレスはほぼゼロ、 加えて健気な妹までいますので お気に召されること必死と思われます。

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