おすすめ 小説 鍛冶屋ではじめる 異世界スローライフ

鍛冶屋ではじめる 異世界スローライフ | 作者: たままる

読後感想

鍛冶屋ではじめる 異世界スローライフ

ブラックな会社の社員が ひょん なことで 猫助け。 そして神様に お礼を言われながら 異世界の住人になるという物語。ニッチなスキルとハーレム状態の 異世界生活に 次第に絡んでくる 人界と 魔界の思惑。

ごくごく初期のころから 面白くて 読み始めていました。 最初の 話で 魔王と勇者 の対決があり、 双方ともに 猫印の 伝説級な武器を 手にしていて、 それに気づき お互いに 武器の印を見せ合うところが 印象的でした。

ともあれ 本編は そこに至るまでのお話? 転生して間もない 主人公 が 授かったニッチ級の スキルを 少しづつ使いこなし 一人前の鍛冶屋になっていく。 庵のような 林間の屋敷。 住人が増えるたびに 増築していく様。 刀鍛冶の仕事、 食事の様子、 材料を狩猟する様子、 畑づくりなど どこを読んでも 面白かったです。

実際にはこんなにスムーズにいくものではないのでしょう、 人里離れた所に住んで、 自給自足と生産生活。 それでも、この作品を読むと なんとなくできてしまいそうな気すらして、 心躍る気分になれました。

そもそもなんで刀鍛冶なのだろうと そんな小さな疑問もうかびましたが、 これが例えば 他の生産職だったとして、 例えば 錬金術師、 例えば 武具師、 例えば薬師などは 他の作品で 見ることができます。 ただ 他の作品とくらべ この作品では よりリアルに 異世界に生きていこうとしている 主人公の姿が見えます。

つまり何が言いたいのかというと、 この作者さんに 他の生産職の 物語も 書いて欲しいかなと。 それでできたら この物語の世界と 同じ世界を舞台にして いろいろな生産職さんの物語を 絡み合わせて ほしいかなと思いました。

学校でも 皆に 広めています。 啓蒙活動というのでしょうか、 保存用と 読書用、 それと保存用のスペアとして 書籍化されている本も 買っていきたいと考えています。 ただ お小遣いが 300円づつしか貰えないので、 それとは別に 書籍代として 出せないか 母と交渉しています。

母は かなり厳しい人で、 ときどき帰ってくる父は ねだるとすぐお小遣いをくれるのですが、 でもそうすると 後でお母さんに怒られていたりするので あまり甘えられません。 お母さんは 自分のお小遣いから 僕にくれたのだから お父さんへのお小遣いは 増やしませんと きつく言っていました。 そのせいでお父さんは 大好きなビールを飲めなくなってしまったようでした。

うちのことは これくらいにして、 この作品は とても面白いです。僕らのクラスだけじゃなくて、隣の3組でも 少しづつ広まっていっているみたいで、 僕も嬉しいです。

ただクラスメイトの女子が、 こんなに沢山の女の人に 慕われるくらいだから すごいイケメンだよね って言っていました。 僕は そうは思えなかったのですが、 やっぱり見た目はいいのでしょうか? 僕は最初に読んだとき、 普通に 僕のお父さんくらいの見た目や年齢かなと 思いました。 お父さんは あまり イケメンとは思えません。母も お父さんのことを ときどき 不細工と呼んでいます。

それでも 母が言うには お父さんの良さは 内側に染み出ているそうです。 内側なら 沁み込んでいるが正しいと思いましたが、 何か深い意味があるそうで 決して直そうとはしてくれません。

内側に染み出ている 男前な不細工。 そんなふうに母から言われ、少し照れながらえへらえへらと笑っている お父さんが大好きです。

この物語の主人公も、 そんな感じかなと思いました。 だから うちのお母さんみたいな 女の人や、 学校の先生みたいな人や、 色々な人に 慕われて お父さんは毎日 モテモテです。

えーと、あと他に感想といえば、 家族のために主人公が作った 短刀が欲しいと思いました。

鍛冶屋 ではじめる 異世界スローライフ

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