鬼哭く里の純恋歌
鬼哭く里の純恋歌 – 時野みゆさんの作品。小説。初回公開は 2017年6月20日 エブリスタにて。その後 2019年06月05日 09:37 に NOVEL DAYSにて公開。最新の更新日時は 2020年04月28日 14:46。完結済。続編「羅紗情歌 ─遠き異国に分かつとも─」
時野みゆ – NOVEL DAYS と エブリスタ にて小説作品を公開中の作家さん。NOVEL DAYSには本作を含む5作品を公開中。
鬼哭く里の純恋歌 ─天女と龍の系譜─ あらすじ
愛しい者を奪われた鬼。若き聡明な領主と人質同然に隣国から嫁いできた姫君。天女の末裔と呼ばれる巫女。その少女に恋する異母兄弟。それぞれの想いが絡みあう、切ない歴史ファンタジー。
読みやすいイラスト入りノベルです。
戦国の世。若き領主である九条隼人は長年の領地争いに勝利し、和睦の証として隣国の姫・藤音を正室に迎えることになる。
鬼哭く里の 純恋歌 ─天女と龍の系譜─ | 作者: 時野みゆ
しかし藤音は隼人を戦死した弟の仇と憎み、婚礼の夜に殺めようとする。
心に闇をかかえ、魔に魅入られていく藤音を、隼人と巫女の桜花は救おうとするが……。
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鬼哭く里の純恋歌 ─天女と龍の系譜─ はじまり
第1話 慟哭
もはや手の施しようがないほど、娘は深い傷を負っていた。彼をかばい、身代わりとなって受けた傷だった。
──ごめんなさい……浅葱あさぎ。わたくしには父を止められなかった。
彼は娘を腕に抱き、なす術もなく血の気の失せた顔を見つめる。
──でも、どうか信じて。あなたはわたくしの愛しい者。この命より大切な……。
かすかに微笑み、想いを伝えると、娘は静かに瞼を閉じた。
鬼哭く里の 純恋歌 ─天女と龍の系譜─ | 作者: 時野みゆ
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