おすすめ 小説 魔法使いと愉快な仲間たち

魔法使いと愉快な仲間たち-モフモフから始めるリア充への道 | 作者: 小鳥屋エム

読後感想

読後感はほわほわっとする感じの、なんとも心が癒される物語。 この前に『 魔法使いと 愉快な仲間たち ~モフモフ以外とも心を通わせよう物語~』があるのだが、そちらから読むと主人公の人となりについてもよくわかることだろう。

この作品を読んで、引きこもれるだけの力が 自分にあるのであれば 好きなだけ引きこもればいい と 初めのうちは考えてしまった。 そうした力もないまま 誰かの庇護下で 引きこもると、 外に出ていくための力を得られないまま 人生が終わってしまう。 とまあ、そんな感想は今はほかしておこう。

今作は更に前作よりも広く深く、転生した先の異世界を冒険し始める。 文字通り世界が広がっていく様が 何ともなしに心地いい。 異世界へ転生後に最初に家族となったモフモフのフェーレース(猫型の騎獣)。 卵石と呼ばれる 文字通り 石のように固い卵から還り、 以降はずーっと一緒にいる。 名前はフェレス。 伸ばし棒をとっただけの名だが、不思議とよく合う呼び名だ。

リア充への道

転生前に 顔に大やけどを負い、前世では結局 恋人もできないまま大往生を迎えた 主人公のシュウ。 異世界へと転生される前に、神様の計らいでずいぶんとチートな能力を与えられる。 そうして新しい世界に生れ落ち、いきなりの波乱万丈。気が付けば9歳となり、育ての親が亡くなった。それまでのほほんと 暮らしていたシュウに転機が訪れ、一路都へ。

そのタイミングで神様が夢の中に出てきて云う。

「別に魔王を退治しろとか、勇者として働けとか世界を救えとか、実は神様が悪者だったとかって設定じゃないんだから。もっと自由にやろうよ」

「自由、ですか」

「孤独なあなたに今度は、はっちゃける人生を! という話」

魔法使いで引きこもり? ~モフモフ以外とも心を通わせよう物語~

なんとも、余計なお世話である。

魔法使い

ところでシュウくん、彼の魔力には魔力庫と呼ばれる チートがある。 なんと魔力庫内には 無尽蔵の 魔力が 溜められている。 神のアレなんだが、 これがなかなかどうして。

おかげで 魔力庫を使った魔法は ど派手で 無茶苦茶に 高威力。 なのだが、 根が優しいシュウは 物語中でその魔法を あまり多く使わない。

なので 魔法がバンバン 飛び交うのを期待して 読むと 少しばかり物足りないかもしれない。 この作品は 期待するのはそこではない。 何匹の モフモフ と仲良くなれるか? そこを期待して読み進めるといい。

1モフモフ、2モフモフ、3モフモフ、4オッフ、 5もふもふ、6モフモフ、7モフ、8モフ、9モフ、10モフ! モフモフに囲まれて 眠れたなら ああ、なんて世界は素敵に見えるだろう。 ……暑がりの人にはちょっと地獄かもだが……

どちらにしろ モフモフと冒険。 巻き込まれての冒険の方が多いような気がするが、 時には自分から、まだ見ぬ大地へと 向かい 歩き出すこともある。 その旅路の中で シュウが手にするものとは、さていったい何でしょうか?

モフモフ が増えて フェレスも喜んだ。

前作で最初にシュウの仲間となった、猫型騎獣のフェレス。 本作では 舎弟でもあり遊び相手ともなる 九尾の狐風 モフモフが仲間となる。 そこからがまた面白い。 西へ東へ 果ては別の大陸へと シュウの冒険は 広がり続け仲間も増え続けていく。そうした日々が 何とも言えぬ暖かな表現で描かれ、文字通り紡がれていく感じに 心は癒されていく。

当所する人々も 思いやりにあふれた 素晴らしい人格者が多い。 そうしたまともな人たちに支えられて、少ない数の おかしな輩が 時に問題を発生させてしまう。 物語の中にこうした当たり前の世界が描かれてきたことに 少しばかり驚きが隠せない。 ひょっとするともう、こうした世界のありようは 現実には 失せ始めているということなのだろうか。

そんな不安は、 まあ どうでもいい。 そんなことよりも 大事なのは、 主人公である シュウの 生き方だろう。 生い立ちは 悲惨凄惨の一言につき、 育ちは のほほんと ものすごい人に育てられ、 都会へ出る気になったのは わずか11歳のこと。 中身は 前世の 90代精神なのだが、 それでも見た目が 幼い子供なら、 すれ違う 人々の 優しさも あふれるというもの。 何よりも心温まる物語は、 人が人に 思いやりを 与え合う そうした物語。

ぜひ、読んでみてくだされ。 そして ほわほわっとした世界に 浮かんでしまおう。

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