夢見る頃 に
夢見る頃 に 、まだ精神が幼かった頃に
みつけた 夢 は、あまりにも儚く、脆く、危うくて……
そうして 夢 は 夢 のまま
叶わないもの と思い込まれて
胸の奥へと仕舞われてゆく
誰もがそうした 胸の奥に
仕舞われた 夢 を
いくつか持ち合わせている
そのうちの いくつかは 忘れ去られ
いくつかは 燻り
けれど もう一度それを 掘り起こそうとする人は少ない
燻ったままの 夢 は
あなたを 見つめている
真剣な眼差しで いつまた関心を向けてもらえるのか と
まるで 幼子 のように
忘れ去られた 夢 も
あなたを決して忘れない
もう二度と 振り向いてもらえない
そう理解しつつ
忘れはしない