心の理屈 第肆夜

心の知と理

喜怒哀楽で育った心は、独自の知を蓄えてゆく。

心の知と理

 いつもご覧いただきありがとうございます。心の理屈 第四夜「心の知と理」をはじめさせていただきます。少々つたない表現やわかりにくい言い回しなどがあるかと思いますが、そこは「目で見るんじゃない、心で感じとるんだ。」的な受け取り方をしていただけるとたいへん助かります。

 そうしましたら今回のテーマですが、心の知と理について、簡単に概要を書かせていただきたいと思います。みなさまどうぞ楽な姿勢でお付き合いいただけると幸いです。

 まず最初に、心は感情が育てる、と前回までの三夜でかたらせていただきました。…戻って確認とか、粋じゃないことはなしにしてください。とりあえずそういうことで四夜をはじめさせてくださいな。

 泣いて、笑って、怒って、楽なときもあって、そういう日々が次第に心を育てます。では、心ってなんでしょうね?というのが四夜のあらすじです。

 どうぞ最後までお付き合いください。

 

感情と心

知と理

 心の一角を占めるのは、知性と理性です。とはいっても、学校などで言われる知性であったり理性という言い方は、なんとなく上澄みを汲んで使われているような気がしてしかたないので、ここでは知と理という言い方で考えていきたいと思います。

 知とは、そのまんま字面で考えたら要は知識のことを言います。知識にはいいもわるいもないもので、例えば漫画を見て覚えたものも、人から聞いて覚えたものも、テレビで芸人がみせるネタから覚えるものも、高尚な書物から覚えたものも、教室で先生に教わったものも、区別なく知として考えてください。

 これらの知の中で、じゃあ心が最優先に蓄えて保存しておきたがるのはなんでしょう。おそらく感情に強く響いたものを最優先するのだと思われます。悲しいできごとや、大笑いしたこと、激しく怒ったことなんかはよく記憶に残りますよね。

 そして理とは、そうして蓄えられた知の中から、心が導き出す自分だけの「理想」だと考えてください。

 まずはこれが大前提になります。

結局のところ人は楽に流されるのはなぜか?

 なんででしょうかね。私もそうですが、多くの人は楽に流されます。喜怒哀楽とした感情の中で、楽なときの記憶ってあまり残らないことが多いんですよね。けれど喜に似た楽しいはよく覚えている。

 ここで大事なのは喜と楽しいは似ているというところです。なので、喜怒哀楽の楽は、楽しいほうの楽ではなく、楽なほうのラクで考えていきます。

 よく人は楽に流されるといいます。それはなぜかと言えば、ぶっちゃけた話、面倒ごとが多いよりも手間も少なくより沢山を得られるほうがいい、と考える心の人の絶対数が多いからに他なりません。数が多いから、同じように楽に流される人も多い、というわけです。

 けれど楽があるからこそ頑張れる人も一息つけるわけで。24時間体制で寝る間も緊張感が半端ないところにいたら、人の心はバランスが壊れます。そうしてバランスを失うと心の病を患ったりもします。

 そうなる前に、楽に流されるのが息抜きにもなるし、他者との交流にもなり、心が病まずにすむ一番の方法だと思うのですが、頑張りたい人はなかなかそうはいかなかったりもするんですよね。…と、余談でした。

蓄積された知と、そこから導き出された理

 人工頭脳AIの場合にも似たようなことが起きていると聞きますが、人は溜め込んだ知をもとに、そこから自分だけの理をつくりあげていきます。ここでいう理とは、独自の理論だったり、独自の理屈だったり、独自の理想だったりを総合して言っています。

 独自のというところがミソで、この時点ではまだ世間一般でいうところの理性にはちょっとばかし足りない感じがします。書物から借りてきただけの知をもとにしていると、体験で得られるはずの感情の喚起が足りず、どこか口先だけのきれいごとに聞こえたりするような感じ、といえばなんとなくわかるでしょうか。

 とにもかくにもそうして組み上げられていく理は、最初のうちは脆いようです。これに強度を与えてくれるのは、他者の賛同と共感。同じような知をもとに似たような理を組み立てている仲間と出会うと、理は独自から解放されます。そして共有されることでより強く、より大きくなっていきます。

 ここで、心の許容量を超えた理に触れてしまうとこれまた心はバランスを失ってしまうようです。体感しようがない理があったら、怖気づくのが普通です。怖気づいたらそのまま逃げだすほうが正解なのに、逃げ出さないでいるとその理に呑まれてしまいます。呑まれたままでいれば、どこぞの洗脳された方々と変わりありません。さっさと距離を置いて、いったん独自の理へ帰るのが良いです。

心の知と理

 心をかたちづくる大きな部分として、知と理を語らせていただきました第四夜。ご覧いただきどのような感想を持たれたでしょうか。

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 心の知。良いも悪いも分け隔てなく、五感を通じて得た情報を、感情の度合いで優先度を決め蓄えていくもののようです。少したくわえができれば、それをもとに理を組み立てる。…心の理屈とあいなります。

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