インターネット発 話題のアーティスト
世界でバズる「未踏の音」のフロンティアたち
音楽の楽しみ方は、今やCDショップやテレビ番組だけにとどまりません。YouTube、TikTok、SoundCloud……インターネットという広大な海から、ジャンルも国境も軽々と飛び越え、世界中で「これは!」と注目を集めるアーティストが次々と現れています。
COCOROZASI.NETが今回お届けするのは、まさにそんなインターネット発で話題のアーティストたち。彼らの音楽性、バズの背景、そしてリスナーに与える影響を深掘りし、あなたの「好き」を広げる新たなきっかけをご紹介しましょう。

インターネット発 話題のアーティスト 5選
NewJeans (ニュージーンズ) – 韓国
K-POPガールズグループでありながら、NewJeansの音楽は従来の枠に収まりません。ミニマルなサウンドを基調に、R&B、ヒップホップ、UKガラージ、Raveといった要素を洗練された形で融合させています。
彼女たちの楽曲は、TikTokでのダンスチャレンジで瞬く間に拡散され、Y2K(2000年代)リバイバルを牽引するファッションやビジュアル戦略もZ世代に絶大な支持を得ています。YouTube ShortsやSpotify Viralチャートでも常に上位にランクインし、音楽だけでなくカルチャー全体を動かす存在として、国境を軽々と越えてトレンドを生み出し続けています。
Fred again.. (フレッド・アゲイン..) – イギリス
Fred again..は、他のアーティストのボーカルサンプルや日常音を再構築する「ライフ・サンプル」という独自の音楽制作スタイルで、エレクトロニックミュージックシーンに新風を吹き込んでいます。
UKガラージやハウスにルーツを持ちながらも、感情表現を重視するそのスタイルは、YouTubeやBoiler RoomのライブDJセットで常に大きな話題となり、観客との一体感や、感情を揺さぶるような音作りが評価されています。ジャンルの壁を越えて、ダンスミュージックファンだけでなく、より幅広い層にアプローチする彼のサウンドは、多くのリスナーを魅了しています。
Mitski (ミツキ) – アメリカ
インディーロックを基盤としながらも、Mitskiの音楽はエモーショナルで文学的な歌詞と、実験的なサウンドプロダクションが特徴です。
TikTokでは彼女の楽曲(特に「Nobody」や「Washing Machine Heart」など)が頻繁に「チル」や「エモい」動画のBGMとして使用され、ミーム化することで、既存のファン層を超えて若年層にも広く浸透しました。孤独や自己探求といった内面的なテーマを、詩的な言葉で表現した歌詞を通じてリスナーの内面に深く響き、SNSで共有されやすい共感性を生み出しています。
Yeat (イート) – アメリカ
Yeatは、「レイジ・ビート」の影響を受けつつ、独自サウンドを築くラッパーです。未来的なビートと独特のフローが特徴で、SoundCloudやTikTokのコアコミュニティを中心に匿名的バズが生まれ、その中毒性の高いサウンドと言葉遊びが若年層の間に急速に広まりました。
彼の楽曲はしばしばインターネットミームや奇妙なビジュアルと結びつき、従来の音楽プロモーションとは異なる形で拡散されています。既存の枠に収まらない実験的なサウンドと、インターネットネイティブな音楽消費を象徴する存在として注目されています。
DOMi & JD BECK (ドミ&ジェイディー・ベック) – フランス/アメリカ
DOMi & JD BECKは、超絶技巧を誇る若きジャズ・フュージョンデュオです。特にYouTubeでのライブセッション動画や、ハービー・ハンコック、サンダーキャット、アンダーソン・パークといった著名アーティストとのコラボレーション動画が大きな話題を呼んでいます。
彼らの音楽はジャズをベースにしつつも、ヒップホップやフューチャーファンクの要素を大胆に取り入れ、若年層のジャズファン、あるいは「知的な音楽」を求める層に強くアピールしています。その卓越した演奏技術とユーモアのセンスは、視覚的にも非常に魅力的で、音楽の新たな地平を切り拓いています。
まとめ
今回ご紹介したインターネット発の話題のアーティストたちは、それぞれ異なるアプローチでオンラインプラットフォームを最大限に活用し、既存の音楽シーンに新たな風を吹き込んでいます。彼らの存在は、音楽が持つ無限の可能性と、クリエイターたちの尽きない探求心、そしてそれを支えるインターネットの力を強く示しています。
COCOROZASI.NETは、これからも「聞いたことのない音」の最前線を追いかけ、まだ知られざる才能の「音の原石」を発掘し、皆さんの「好き」を広げるお手伝いをしていきます。ぜひ、彼らの音楽を聴いて、あなたの心に響く「新しい音」を見つけてみてください。
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