デーモンルーラー

デーモンルーラー ~定時に帰りたい男のやりすぎレベリング~

 五条亘は、ある日気紛れからアプリゲー『 デーモンルーラー 』をダウンロードする。しかし、それは悪魔を召喚し使役するアプリであった。
 そして現れた世話焼きピクシーと共に異界の地を駆け、日々のストレス発散で悪魔を倒す!

蓄積されたストレスは世界を救う?!

プロローグ

 「マスター、前から2体。近づいてくるみたいだよ」
 「そうか、片方は自分がやる。もう片方を頼むぞ」
 「うん、了解だよ!」
 マスターと呼ばれた背広姿の男と、巫女装束をした少女が言葉を交わす。それ自体は別段おかしなことではない。しかし元気よく応える少女が腰掛けるのは、男の肩の上だった。少女の身長は人形サイズで男の顔ほどもない。さらに半透明の羽を煌めかせ浮遊しだす姿は、明らかに人外の存在であった。
「来るよ!」
 少女の声が響く。
 同時に、異形の生物が電柱脇の藪を突き破り飛び出してくる。
 大きさは小柄な子供ほど、土気色した肌に腰蓑だけを纏う姿だ。皮が張り付いただけの頭は髪が半ば以上抜け落ち、手足は節くれだち枯れ木のように細い。痩せ細った胴は肋が浮きだすが、腹だけは異様に膨れている。
 それは餓鬼草子に描かれる、『餓鬼』そのものの姿だった。
 頬骨も露わな顔で飢えと渇きに苛まれた目が鈍く輝く。水気のない口中には変色した乱杭歯が剥き出される。
 姿だけで怯みそうな異形を前に、しかし男はニヤリと笑ってみせた。そのまま、手にする金属バットを振り上げる。
「りゃぁあ!」
 気合いとともに踏み込み、振り下ろす。

デーモンルーラー ~定時に帰りたい男のやりすぎレベリング~ | 作者: 一江左かさね
おすすめポイント

 マスターの五条亘さん、なんというか、すごいのだけどとても残念な、そんなアニキが大好きです!

 ストーリーがけっこう予測不能な感じで、あらあら、そんなことになっちゃうんだ?的な面白さに引き込まれてしまいました。

 悪魔召喚といえば、往年のあのゲームを思い出したりもしますが、この作品内ではまだ悪魔合体はなされてはいません。……しそうな狂科学者はいますけど……。

 しかし、なんといいましょうかねぇ。要は人に味方して愛でて助けてくれているのが神様なわけで、その逆は人間なんて道具か食料ぐらいにしか思っていないってやつですね。

 そう考えると、日常の中で五条亘さんが感じるストレスなんかもよくわかる!悪魔的な上位者など叩き潰せるものならボコボコにしてやりたいって思っている平民はこれを読めばいい!ね!!


デーモンルーラー | 作者: 一江左かさね
デーモンルーラー ~定時に帰りたい男のやりすぎレベリング~ | 作者: 一江左かさね

カクヨム おすすめ !

%d bloggers like this: