『レベル』があるなら 上げるでしょ?
あとがき の『レベル』
おすすめ 小説 の紹介文に、何をあとがきとして書けばいいのかと声をかけたら、「何でもいいので、読み終えた後の感想でもネタバレなしで書いておいてください」と、割と普通な指示が返ってきた。
……まあ、普通の返事が来た。。。
まずはじめに言っておきたい。 私はこれまでいたって普通の 生活を繰り返し 進路を決め 人生を進んできた。 そう、私は実に普通なのだ。
なのでこの物語の最初っから、 この主人公の思考や選択には ついていけなかった。 置いてきぼりというやつね。
で、置いとかれたまま それでも読んでいったら、 何だこいつ 意外にやるじゃん! て場面があって、 それでほんの少し惹きつけられた。
まあ推すほどではない。 かといってそんなに引くこともない。 モブらしからぬ在りようで 選択が常に どこか明後日の方角向きに見えるけど、 たぶんいい奴。
そう思っていた頃が、私にもありました的な展開が来ないことを祈りつつ、先へ先へと読み進んでいった。
どういうわけか、このサイトに紹介されている WEB小説 を読みつけていると 主人公の頭のおかしさが 普通になってくる。 どいつもこいつも 現実にいたら たぶん私は目も合わせないと思う。
けれどこの小説の主人公は違った。 なんだか友達になれそうかもと考えてしまう。
かといって友達にしたところで どうせ常にレベル上げのことばかり考えているんだろう。 リア友の子にそっくりだ。 あの子も常に学校の成績を上げることばかり話してくる。 英単語の覚え方だの、公式がどうしただの。
どっちにしろ この主人公とそのリア友とはいろんな意味で似通っていた。 名前もよく見ると ほぼ同じじゃん。 まあ、少し違うけど 桜と梅だったらほぼ同じでいいよね?
こういう人は友達でいると、とにかく楽だ。 気を使わなくていいし、話をわざわざ合わせる必要もないし、 プラスしてあれこれ世話を焼けるのもいい。なんか勝った気分でいられる。
けれどやっぱ、そういう選択をしちゃうのね……。
ため息しか出ない展開になんだか胸が詰まった。
『レベル』があるなら 上げるでしょ
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