豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい | 作者: 合田拍子(グルグル魔)
あとがき
おすすめ 小説 の紹介文に、何をあとがきとして書けばいいのかと声をかけたら、「何でもいいので、読み終えた後の感想でもネタバレなしで書いておいてください」と、割と普通な指示が返ってきた。
……まあ、普通
それは広げようもなくらい普通の返事だったので、豚公爵について書いていこう。
これはハッキリと言ってしまえば、純愛ものだ。けれどよくある純愛ものとはちょっとだけ違っていて、主人公は不良ではない。
いや、異世界では十分に不良に含まれる性格と素養はあるのだけれど、何よりもコミュニケーションが上手い。こいつ、これだけちゃんと会話できるのなら普通に告白すりゃいいじゃん、と思ったのはここだけの話だ。
とにかく口達者だ。だから普通の純愛ものとは違う。断じて違う。これだけ人と話ができる奴ならさっさと気持ちを伝えて相手も楽をさせてやれよ!とか、思った。
ため息と後悔と悔しさと羨ましさで、なんだか続きを読みながらカッカしてた。
スロウ・デニング
こいつが主人公だ。貴族で公爵の家の出なのに名前が簡素で短い。食欲が旺盛でとにかく暇があれば何か食ってる。そうして大きめの魔法をぶっ放すと、スリムでカッコよい男に変わる。けっ。
豚は豚のままいればいいんだ。そう思った。あれもできてこれも上手で、それから何もかも手に入っていて、それだけ恵まれていながら、それらを捨ててもいいと言う。
昔の私なら、ボコボコにしようと挑みかかって、逆に腕の一本も折られてしまう相手なんだろうな。……そんな奴に転生とか、したらしたでどうするだろう。
やっぱり、美味いものは、腹いっぱい食べるか。そこはしょうがない。財布の中を気にしないで食事ができるだなんて、若い頃以来だ。あの頃は誰かどうかに出してもらったりしてたものな……
転生ってことは、こっちの人生を終えてから、この豚になったってことだよな。後悔とかないんだろうか?羨ましいな。それとも若いうちに亡くなられたのかな……
と、こんな感じで、夜がふけていったわけで……
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