捨てられた側妃 | 作者: ya-chaika
あとがき
おすすめ 小説 の紹介文に、何をあとがきとして書けばいいのかと担当の方に尋ねたら、「何でもいいので、読み終えた後の感想でもネタバレなしで書いておいてください」と、なるほど納得な指示をもらえた。
……「何でもいい」ので「読後感想」と「ネタバレ厳禁」ですね。
読後の感想を、ネタバレなしで書けばいい。
というわけで、「側妃」の話。
最初に主人公のミスリルが出てきましたね。幼いのに政略結婚させられて、隣国の王の元へと連れていかれます。が、あっという間に王宮を追われるように追い出され、そうして森に住むことになります。王とは顔さえあわせていません。
ミスリルはこうして、森に住む魔女と呼ばれる者の元で暮らす日々がはじまりました……。
ここまで読んで、ディズニー風な物語なのかな?と思いました。
すると、今度は王の側の物語が。こちらはなんとも言えない、男ならではの苦労や苦悩と共に男らしい馬鹿さに溢れる描かれ方。
……同じ男として、少し呆れてしまいました。
権力を持つと、みなこうして自分の欲望にばかり力を注ぐようになってしまうのでしょうか?そうだとしたら、なんだか悲しい話ですね。
あ、そう言えば忘れていました。
王は、政略結婚で嫁いできた側室となるミスリルを見もせずに城から放り出すのですが、その後狩り出た際に 森の泉で ミスリル を見かけてしまうのです。
そうして、その美しさに心を惹かれました。
……って、この王様、持ってないお偉いさんだ。
自分の勝手で追い出しておいて、五年ほっといて、当時15才で嫁いできた様子だから今20歳くらいのミスリルに一目惚れって……。運がない人だ。
その運のなさが、その後に爆発してしまい、なんだか言うのも悲しくなるほどに打ちひしがれてしまうのです。
王様、がんばれ!
つい、応援したくなりました。
そうして、滾々と長い夜が ふけていくわけで……
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